川崎フォトエッセイ  その1346 外枠       HOME

 遮っているものは、中を見せないようにしたり、入れないようにしているのだが、その物自体に趣があると、通りの景観が豊かになる。

 だからといって人々の暮らしぶりが良くなるわけではないし、利便性も変わらない。

 中味も大事だが、外枠の効果も大事だ。場所によっては中味は既に無く、外枠だけが残っていることもある。

 外枠も、敷地の一部で、敷地内に何も建っていない場合は、敷地が中味となる。

 敷地内に新しい建物が出来ると、外枠と合わなくなることもある。

 中の建物が外からは見えない場合、通行人が見ているのは外枠だけで、合う合わないの問題は認識できない。

 通行人にとって、中よりも、外枠との接点が多い。その前を通ったり、それに触れたり出来る距離にいるからだ。

 中味ではなく、外枠だけの付き合い方も有り得る。

 

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