川崎フォトエッセイ  その1347 朽ちる       HOME

 朽ちているように見えていても、まだ機能しているものがある。

 安全面やシビアな利用から離れているものに関しては、延命の機会がある。

 既に使われなくなったものでも、取り払う手間暇を考えると、放置が許されることもあり、単なるオブジェとして存在し続ける。

 リアルな現実とは、そう言うものが含まれていることだ。

 現実は語られることにより、現実化することもあり、その語り方で現実が変わってしまう。

 同じものを指していても、指すポイントが違うと、見え方も異なる。

 また、敢えて語らないまま、見えないものとしてしまうこともある。

 大事なことが、そこの中に含まれており、それだからこそ、見えないようにしている節もある。

 

川崎フォトエッセイ  その1347 朽ちる       HOME