川崎フォトエッセイ  その1348 仁王さん       HOME

 お寺の山門などで、恐い顔をした人が立っている。仁王さんだ。

 仁王立ちという言葉があるように、立ちはだかって、動かない人で、威圧感がある。

 お寺には本尊があるのだが、中に入らないと見ることは出来ないし、また見せてくれないこともある。

 しかし仁王さんは外部と接した山門にあるため、誰でも見ることが出来る。

 お寺に入らなくても、また、お寺に用事がなくても、見ることが出来るので、馴染みの深い仏像だろう。

 仁王さんがどんな仏なのかは、見れば分かるとおり、単に恐い顔で、立っている人だ。効果としては、それだけで十分だろう。

 しかし、山門は道路沿いとかにあることが多いため、排気ガスなどの影響で、汚れや痛みが出てくる。

 殆どの仁王像は木彫で、排気ガスなど考えなかった時代に作られただけに、そんな被害に遭うとは想像さえ出来なかっただろう。

 守っている仁王像を守る必要がある。

 

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