川崎フォトエッセイ  その1349 見た目       HOME

 輪郭だけの世界は、形が把握しやすい。

 物には奥行きがあるので、平面的な捉え方ではリアルさはないのだが、その物の一面を掴みやすい。

 現実は多彩な面を持っているため、それを全面的に捉えることは難しい。情報が多すぎるため、ポイントが見えないのだろう。

 人が物を見るシステムは、単なるレンズではなく、過去のデータと照らし合わせながら、高速演算する。

 そのため、レンズ的にだけ見ているわけではない。

 平面的な一面を見ただけでも、その奥行きや、その物の実体を、何とか捉えることが出来る。いずれも、過去に体験したことのあるデータを使う。

 しかし、その処理の中に、個人的な事情などが関与し、好き嫌いなどの感情も導入される。

 物事は見た目だけでは分からないが、常識の範囲内でなら、ある程度は分かる。

 

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