川崎フォトエッセイ  その1358 あるポーズ       HOME

 それにどんな意味があるのか分からないが、決まったポーズがあることは想像出来るものがある。

 意味づけられたポーズは、その意味を伝えるために、共通する形式を使う。

 見る側は、その意味が分からなくても、その形は何となく記憶している。それは、繰り返し出てくるポーズのためだ。

 決めポーズは、決めるだけの理由があるため、その理由を知らなくても、動かしがたいものとして存在する。

 その存在は、在るだけでも十分で、見る側は理解していなくても、誰かがそれを知っているはずなので、そこに価値が生じているはずだと思える。

 特に人を超えたものの形は、たとえそれが人が作ったものであっても、あくまでもそれは雛形であり、その向こう側に本体があると思えなくはない。

 現実のそれではなく、それが差しているものに思いを寄せるのだ。

 

川崎フォトエッセイ  その1358 あるポーズ       HOME