川崎フォトエッセイ  その1366 マーク       HOME

 猿の芋洗いの話がある。全く違う場所で、猿が芋を洗って食べた。場所が離れすぎているため、教え合ったわけではない。

 伝えていないのに伝わっている現象で、しかも同じ時期にそれが行われている。

 それらを共時性と呼んでいるが、そのメカニズムは謎のままだ。

 同じ時期に、同じ現象が多方面で始まることは、よくあることだ。自然発生的なものかもしれない。

 春になると、桜の花が、次々と咲くような感じで、それが人間の行為でも行われていることがある。

 流行は、何らかの情報源から得て、それを真似ることが多い。しかし、自然発生的に、流行ってしまったものもあるはずだ。

 だが、猿の芋洗いの例は、それを見て真似ていない。

 一般的な情報ではなく、別ルートで伝わるような何かがあるのだろうか。

 背景が似ておれば、同じことを考える人も出てくる。それだけの偶然性かもしれない。

 

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