川崎フォトエッセイ  その1370 雑草的景色       HOME

 雑草を見ていると、色々な種類が同じ場所に群がっており、まさに、草むらという感じだ。

 一つの草花が、ぽつんとあるよりも、雑雑と群がっているほうが、自然な感じがする。

 個々の草花を見るのではなく、草一般が視界に入る。

 任意の草ではなく、様々な草が、そこにあることで、安堵感が得られる。

 この安堵感は、張り切らなくてもよい気持ちだ。他の草花と一緒に混ざり合っている為、目立たないことも、その要因の一つだ。

 雑草という生き方がある。

 雑草は名のない草花を指すが、実際には学術用語的名前はある。

 雑草は、それを見た人が勝手に名付けることがあり、場合によって、数人の子供の間でしか通用しない名もある。

 知られていない雑草でも、よく見かけることがある。雑草なので、気にもかけないし、商品価値も低いので、名を、呼ぶ機会も少ない。

 

川崎フォトエッセイ  その1370 雑草的景色       HOME