川崎フォトエッセイ  その1372 追いやる       HOME

 年々道端で子供を見かけることが少なくなった。

 外で遊ぶことが少なくなった為だろう。子供同士が集まって遊んでいる姿も少ない。

 登下校だけでも神経質になるのだから、外で遊ばすようなことを親も控えているのだろうか。

 昔は、子供は既に道に飛び出した状態だった。その道は、自動車道路ではなく、生活用の通路だった。

 その生活道路に自動車が入り込み、子供との接触が起こるようになった。

 その生活道路に入り込む車も、その子供の親だったりする。

 野生の動物が、追いやられて絶滅してしまうように、子供も遊び場や、いる場所を失うのだろうか。

 確かに子供は追い込まれている。追い込んでいるのは、親や、その上の世代であり、子供や孫を追い込んでいるのは、その連中なのかもしれない。

 

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