川崎フォトエッセイ  その1409 撮影者       HOME

 当然のことだが、写真には撮影者がいる。手持ちで写す場合、写っている写真の近くにいる。

 しかし、遠くの山しか写っていない場合は、近くにはいないが、その山を見ている場所があり、そこからは、その山が見えている。

 そのため、被写体との距離感が確実にある。また、時間的にも、ほぼ同じ時間にそれを見、それを写していることになる。

 鏡を写すと、写しているカメラそのものも写る。

 写真の背景に、撮影者がいることは、そこに脚を踏み込んだ証拠にもなる。少なくても、同じ時間と空間の中にいたことになる。

 いつもの場所を写しても、その日の天気や時間帯が違うと、雰囲気の違う写真になる。

 また、写すカメラを変えると、僅かだが、タッチが変わったりもする。

 

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