川崎フォトエッセイ  その1416 実用性       HOME

 もう、使われていないものでも、残っているだけで貴重なことがある。

 別にそれが邪魔にならないのなら、そっとそのまま残しておいて欲しいものだ。

 今ある、新しいものも、いずれは同じ運命を辿るのだが、その時、残さないで潰して欲しいと感じさせるかもしれない。

 その違いは、珍しさにもあるし、連想イメージにもあるだろう。

 時代により、懐かしさは異なり、連想イメージも異なる。同じものでも、相場が違ってくる。

 古い牛乳箱を見ていると、固有の何かを感じる。それはローカルなものが持つ趣だろう。

 牛乳箱は、牛乳を入れる実用性より、その箱が広告ともなる。

 冷蔵庫がまだ普及していなかった時代なら、この牛乳箱でも、十分役立っただろう。

 直射日光を浴びない程度の保護力はある。

 

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