川崎フォトエッセイ  その1438 木造瓦葺       HOME

 木造瓦葺きで大きな建物は、お寺のお堂などでよく見かける。

 古い民家にも、その規模の建物がある。

 木造二階建ての家が贅沢だと思うのは、小さなビルとして建て直したほうが、より広い空間が効率よく作れるためだ。

 しかし、日本家屋の佇まいは、景観としての特徴があり、そこが日本であることが見た感じで分かる。

 屋内で火を使うため、煙突があり、屋根の上に小さなふくらみがある。

 単純な空調設備なのだが、それが家の一部のようにしてある。

 エアコンなどがなくても暮らせてきたのは、建物の作り方に秘訣があるのだろう。

 当然、日の当たる向きや風通しなども計算されているのだろう。

 強引にそこに、押し込むように建てるのではなく、共同体や世間などを規範内で、物事が常識的に進められるのも悪くはない。