川崎フォトエッセイ  その1505 古い時代劇      HOME

 時代劇と呼ばれているジャンルがある。

 その時代の幅は曖昧なのは、歴史的な意味ではなく、作る側の事情で出来たジャンルのためかもしれない。

 作る側とは、映画やテレビのことで、そこで作られたジャンルだ。

 映像で見た時代劇の世界は、実際のその時代のものではないが、そのイメージが定着してしまう。

 古い時代に作られたモノクロの映画などの時代劇を見ていると、今の時代劇よりもリアルに見える。本当にその時代にワープしたのではないかと思えるほどだ。

 それはモノクロであること、フィルムが古くなっていることも影響する。

 フィルムで写されていると言うだけでも、古く感じてしまうのだ。

 また、そこに出ている監督や俳優などのスタッフも、ほとんどが亡くなっていることも、より古さを匂わせる原因だ。

 時代劇が古いというのではなく、制作年代が古いと言うことで、より時代劇らしく見えたりする。

 

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