川崎フォトエッセイ  その1528 木を見て…      HOME

 木を見て山を見ず、という言葉がある。

 山を見ると言うことは、山の形を見ると言うことだろうか。

 その山に樹木がない場合、岩を見て山を見ず、ということになるかもしれない。

 表面ではなく、全体を見よ、と言うことだが、全体を想像しながら個々を見よという意味だろうか。

 ぼんやりと野山を見ているとき、気に入ったものを見たり、目は何かを見ていても、実際には他のことを考えているだけのこともある。

 本質を見抜く必要がない景色を前にしたときは、好きなような見方をし、また、見る必要もないだろう。

 山のような形をした樹木もある。枝葉が山に似ているのだ。ちょっとしたミニチュアだ。

 本質を見抜き、本質だけを見るのも味気ない。

 

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