川崎フォトエッセイ  その1529 目立つ      HOME

 目立つものには何らかの理由がある。発見して欲しいとか、注目して欲しいとかだ。

 目立つようにしないと、存在が分からなくなり、何らかの目的を果たせなくなる。

 お互いがそれで役立つ場合、問題はない。

 ある植物が、その種を遠くまで飛ばしてもらうため、鳥に果実を食べてさせる。種は消化しないので、別の場所に落とされる。

 植物のその仕掛けに鳥はまんまとかかったわけだが、鳥は満足を得るだろう。植物は損をしたようでも、種を運んでくれることで、別の場所で種を展開させることが出来る。

 悪知恵の働く人間は、その仕掛けを真似て、自分だけが得をすることを考える。

 目立つものを仕掛けて、それで誘い、ぱくりと食べてしまう。

 実際にそういう植物もいるので、そこからヒントを得たのだろうか。

 

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