川崎フォトエッセイ  その1531 地域集団      HOME

 寺社には檀家や氏子がいる。

 寺社が地域の中心的存在であった時代もある。

 元々、そこに地方集団があったので、神や仏を招いたのかもしれない。

 宗教集団である前に、生活共同体のようなものが先にあり、食べていくための集まりが存在していたように思える。

 その集団をまとめるための方便として宗教的なものを導入したのだろうか。

 人は神の子である前に、親がいる。そして先祖がいる。もうそれだけで血縁集団として成立する。

 複数の血縁集団が同じ場所に住んでいたりすると、共通する象徴的な何かが必要となったのだろう。

 地域集団が実質的には崩れても、それを象徴していたものを残す集まりとして残る。

 それは代々受け継がれてきたものなので、ある代で断ち切りにくいはずだ。