電子書籍自費出版

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■電子書籍の作成スキル


 電子書籍は誰でも簡単に作れるわけではない。自分の思っているいるイメージの電子書籍・電子ブックを作るとなると、それなりのスキルが必要だろう。
 このスキルは少し学べばわかることで、それこそネット上で調べれば理解できる範囲内だ。だから、スキル(技術・技能)と呼べるようなものではない。つまり、何十年もやらないとマスターできないような技ではないのだ。調べるという手続きを面倒がらずに実行すれば解決する問題だ。
 マスターできないのは、文章力や画力、レイアウトヤ装丁ではデザイン力が必要で、これはネットで調べれば解決する問題ではない。ところが、これらには実際には「解」がない。正解がないのだ。
 文章は読めればいいし、絵は何が描かれているのかがわかるとか、感じが伝わればいい。デザインは雰囲気を出すためだ。
 そうなると、ここもそれほど敷居は高くないのだ。ただ、知らないことは大きく深く見える。それに惑わされないことだろう。
 だから、電子書籍は誰にでも作れる。それだけに将来膨大な数が出るだろう。「出しただけ」で終わることの方が多くなる。
 それこそ販売サイトの中で埋もれてしまう「蛸壺現象」からの脱出こそ、メインになるかもしれない。
 出版社もそうだが、売るためのセールスが必要なのだ。それは広告や雑誌などで取り上げてもらうようにするとか、書評をしてもらうとかだ。しかし、これは個人で出す場合、ほとんど無理だ。
 本はできるだけ大きな出版社から出た方がいいのは、宣伝力があるからだ。本屋にも並びやすいだろう。
 だが、電子書籍は少しだけ違う。それはメディアが違うためだ。電子書籍はネットとの親密度が高い。
 電子書籍の販売サイトそのものがネットショップなのだ。
 そうなると、電子書籍はネットビジネスに近いことがわかる。
 だから、ネットをうまく利用するのが好ましい。というより、ネットの方が安くつく。
 宣伝用の広告を出すということではない。また、宣伝用のメールを絨毯爆弾のように投げることでもない。
 電子書籍そのものの内容にもよるので、それに合ったネットを利用しての宣伝活動が必要だろう。それは、宣伝臭くない方が効果的かもしれない。

コンテンツ


電子書籍自費出版と蛸壺現象

■気楽に電子書籍が出せる時代
■自費出版と蛸壺現象
■電子書籍の販売と宣伝
■自費出版の特性を活かす
■電子書籍のコンテンツについて
■電子書籍の販売戦略
■電子書籍の編集と装丁
■電子書籍の作成費
■電子書籍のフィル形式
■電子書籍の作成スキル
■蛸壺現象からの脱出
■辺境性は悪くない